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ヘルペスの治療にはゾビラックスも推奨します!

2019年10月15日
心配している男性

現在ではヘルペスの治療においてはバルトレックスの服用が主流ですが、この治療薬が登場する以前ではゾビラックスが臨床現場で投与されてきました。ゾビラックスは人類史上初の抗ウイルス剤との異名もあるほどで、ウイルスの増殖を抑制するという画期的な効果がもたらされたことで大きな注目を集めました。

ウイルスは細菌に比較すると非常に小さく、顕微鏡で探してみることも困難なほどで、増殖のメカニズムは長年の間研究者の関心の的になっていました。ウイルス自体は独立して増殖をする機能を有しておらず、宿主の細胞に潜り込んでDNAを複製することで、初めて増殖が可能になります。抗生物質のように、細胞膜の合成を阻害したり、たんぱく質の合成を妨げたりする方法で増殖を抑制するのは不可能です。

ここでゾビラックスの有効成分アシクロビルが画期的だったのは、ウイルスの特性を踏まえ、DNAの複製を選択的に阻害し、ウイルスの増殖抑制効果の獲得に成功したことです。ゾビラックスの有効成分である抗ウイルス薬のアシクロビルの登場でヘルペスの治療が可能になっただけでなく、水疱瘡や帯状疱疹など、近縁種のウイルスが原因である疾患の根本的な治療にも道を開くことになりました。

ゾビラックスの登場前は、ヘルペスはもちろんのこと、水疱瘡や帯状疱疹に罹患しても痛み止めなどの対症療法が中心で、回復のためには免疫機能の働きに期待する他なかったのが現実です。このような状況もゾビラックスの登場で様相は一変することになります。有効成分アシクロビルは、ウイルス増殖そのものを抑制する効果を持っているので、症状を鎮静化するだけでなくウイルス自体に作用することが可能で、より根治的治療が可能になったわけです。

現在では第二世代と呼ばれるバルトレックスの登場で、ヘルペス治療の第一選択薬の座は奪われた感があるかもしれません。しかしバルトレックスは飲み薬しかありません。これに対してゾビラックスには飲み薬だけでなく、塗り薬や注射薬などのバリエーションも用意されています。皮膚症状がひどいヘルペスの場合は、塗り薬タイプの方が効率的な治療が可能になることもあります。また重症のヘルペスや脳症などを併発した場合には、依然として注射薬タイプのゾビラックスが第一選択薬になるのです。

副作用の点では、バルトレックスもゾビラックスもそれほど変わりはありません。副作用リスクの少ない抗ウイルス剤として、使い勝手の良さから今もなお有力な治療の選択肢となっています。

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