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淋病に感染した際の治療法

2020年03月15日

淋病は身近な性感染症の一種であり、かつては四大性病の一翼を担うほどの患者数を数えていました。しかし戦後の公衆衛生環境の改善と抗生物質の普及により患者数は激減し、しばらくは患者数が少ない状況が継続してきました。しかしここ10年ほどは淋病患者数の増加傾向が定着し、クラミジアに次ぐ患者数を数えると推測されています。

淋菌は生存のために二酸化炭素を必要としており、人体を離れて長期間生存することは困難です。そのため感染経路は外気に接触するリスクのほとんどない、性行為や性的接触行為を介在して感染範囲を拡大していきます。そのため淋病は性感染症の典型例と表現しても過言ではないでしょう。感染経路は必ずしも性行為に限定されることはなく、感染粘膜への接触があれば射精は必須でなく、キスなども感染のきっかけになることもあるのです。

また淋病の性質として、潜伏期間が短く、しばしば症状は強くなる傾向が見られます。他の性感染症に比較しても短い潜伏期間で、原因となる性的接触行為があったのち3日から7日ほどの潜伏期間経過すると、男性の場合は排尿痛や黄色い膿状の分泌物の排泄などが観察されます。女性の場合は男性に比較すると症状は穏やかで、軽い腹痛程度ですむこともあるようですが、骨盤内臓器に炎症が波及すると膿腫が形成されて、長期間にわたり腹痛や腰痛に悩まされる場合もあるようです。

淋病の治療は、原因菌が細菌の一種であることから抗生物質投与が中心になります。以前からニューキロノン系の抗生物質であるジスロマックが盛んに投与されていました。淋病はクラミジアを合併感染することがあり、クラミジアに高い治療効果を発揮するジスロマックの飲み薬で治療されることが多かったわけです。しかしあまりにジスロマックが投与されたため、耐性を獲得した淋菌が登場し、使用は控えられるようになっています。つまり淋病については抗生物質が効果を発揮しない耐性菌の登場が問題視されているので、使用する抗生物質も慎重に選択されます。

現在淋病の治療には、スペチクノマイシンやセフトリアキソンなどの注射薬が治療の中心になっています。注射方法には違いがあります。スペチクノマイシンの注射方法は筋肉注射になりますが、セフトリアキソンでは静脈注射により投与します。淋病治療のポイントは、スペチクノマイシンやセフトリアキソンなどの注射薬を活用して、血液中の薬剤濃度を高くする点にあるとされています。

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